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2009.08.31 (Mon)

『グイン・サーガ』第22話「復讐の女神」感想

私たちはしみによって一生結びついたのです。
GUIN SAGA - グイン・サーガ

復讐の女神―グイン・サーガ(14) (ハヤカワ文庫JA)復讐の女神―グイン・サーガ(14) (ハヤカワ文庫JA)
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栗本 薫

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能書きはいい、かかってこい。

グインに襲いかかってきた不気味な風体の二人組でしたが…、
案の定、あっさりとやられてしまいました。
う~ん、このシーンを入れる事に何か意味があったのでしょうか?



ミアイル、可哀想なミアイル。私はお前に嫉妬していたのだぞ。
私はお前が生まれてもなお、父上の一番のお気に入りでいたかった。
だからこそ剣を振り、馬に乗り、男の服を着たのだ…。

ミアイルの墓前で嘆きにくれる公女アムネリス。
"女"である事は彼女にとって最大のコンプレックスだったのですね。
今や唯一のモンゴール継承者となったアムネリスですが、
またしても政略結婚の話が…。
父ヴラド大公にとって必要なのは"娘"などではなく、
あくまで娘が産む"男の子"であるという所に非情さを感じますね。

さて、そこへ届いた伝令により、
クリスタルパレス陥落、ナリス生存の報がもたらされます。
全ては策略だった…。
あまりに衝撃的な報せに、彼女は感情を制御する事ができず、
しばし混乱をきたしてしまいました。
無理もありませんね。
愛する者の生存を喜ぶ心、酷い裏切りに憤る心…。
その二つがいちどきにやってきて、それまで信じていた全てを、
津波のように押し流してしまったのですから…。

今の私にとって一番苦しいのは、あの男に裏切られた事ではない。
これほど酷く裏切られてさえ、私はまだあの男を愛している。
なんとみじめな、なんと忌まわしい私の心だろう…。
だからこそ私は女である事を捨てねばならぬ。
あの目で見られ、「アムネリス」と呼ばれても、
私の心がくじけぬように…。
あなたが火をつけたこの焔が、あなた自身を焼き尽くすように、
私はあなたから離れない。
私たちは憎しみによって一生結びついたのです。

その後、自らパロ征伐軍指揮官に志願したアムネリスでしたが、
行軍の途中でスカールの部隊と遭遇し、撤退を余儀なくされる事に。
しかも、「落馬」という屈辱的な憂き目に遭わされて…。

これもあの人の策略…?
あの人は私の憎しみさえ、正面から受け止めてはくれぬのか?
許さん、許さんぞ、アルドナリス…。

この件については彼女の誤解ですが、
ナリスという男を強く憎む事ができたという意味で、
むしろ"幸い"と呼ぶべきかも知れませんね。
逆説的な救いと言えるでしょう。



それにしても、リギアは聡明で忠義に篤い女性ですね。
ただただ本心を聴かせて欲しいという切なる願いに対して、
口づけと愛の言葉で応えようとするナリス。
その抑揚のない「愛しているよ」に…、

ええ、忠実な番犬を愛するようには…。
でも、私はそれでいいのです。
ナリス様は今のままでいてください。
イリスのように美しく、冷たいまま…。

何が彼女をここまでさせるのでしょうか?
政治的な策略で人を欺いたり、時には殺したりという事に対し、
ナリスを責める気は毛頭ありませんが、
「誰もが自分を愛して当然だ」とでもいうような、
この態度(感覚)だけは好きになれません。



これがアルドナリスか…。

ナリスとイシュトヴァーンが初めて出会いましたけれども、
イシュトはナリスの大きさに感服し、
ナリスはイシュトの内なる炎に自らの幸運を見出したようですね。
ただ、リンダとイシュトの関係を知ったら、どうなるのでしょうか?

ところで、あんな占星術か何かで人を占って、
ピンポイントで特定して拉致したり、殺したりできるなら、
向かうところ敵無しなのではないでしょうか。
まさに最凶の暗殺部隊です。
それなのに、なぜパロは侵略されたりしたのでしょう?
イシュトの紅い星を見抜けるなら、
モンゴール軍の侵攻など簡単に察知できた筈でしょうに…。
それともわざと見逃して、侵略させたのでしょうか。
謎が多いお話です。


そういえば今回、ナリスが初めて「意外」だという顔を見せましたね。
イシュトにスカール軍の動向を聴いた時の事です。
それまで何があっても冷徹な笑みを浮かべるだけだったナリスの、
初めて表情が変わる瞬間を見ました。
また、スカールの事を話す表情が如何にも嬉しそうだった事が、
とても印象に残りました。
どうやら、イシュトについても同じ笑みを浮かべるようですが…。

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テーマ : グイン・サーガ - ジャンル : アニメ・コミック

タグ : グイン・サーガ

23:54  |  グイン・サーガ  |  TB(10)  |  CM(7)  |  EDIT  |  Top↑

初めまして。

リギアとナリスのアニメでの描き方は、私も観ている人が疑問を抱くのではと思ってみてます。
私は、原作読んでますので、リギアがナリスと乳兄弟で、一緒に育っていて、ナリスの不幸な生い立ちや子供時代を見てきてるので、ナリスを深く思っているのだとわかるんですが・・・

この変はネタバレにならないと思いますので、簡単に説明しますと、
ナリス父(兄)とレムス父(弟)は王座を争ってナリス父が破れ、ナリス父は祭司長の身分に下だされ、レムス父が王座につきます。
ナリス父は慣例に従って、血筋を守るため叔母と愛の無い結婚をし、生まれたのがナリスです。
ナリスは父にも母にも愛されず、また、王党派から謀反の旗頭になりうるとして、生まれたときから地方のマルガというところに軟禁されて育ちます。
また、レムスが生まれてからは王党派から、たびたび暗殺者まで差し向けられます。
それを18歳のときに自分の才覚でクリスタル公の地位を手に入れてマルガから脱するのですが・・・

それらを、ずっと傍で見てきたリギアは、ナリスを深く愛していて、幸せになってほしいと思ってます。
男女の愛とか越えた愛情です。

なんだか、長くなりましたけど、リギアがナリスを思うのは、そういうわけですm(_ _)m
きなこ |  2009年09月01日(火) 03:24 | URL 【コメント編集】

★たびたびお邪魔します。

>モンゴール軍の進行など簡単に察知できた筈でしょうに…。
実はこのことは、長年読者の間でも疑問視されていて、90巻前後にグインの出自や他のいろんな謎と一緒にこの理由もわかったのですが、「読者に突っ込まれての後付」疑惑もあります(笑)
まぁ、長い話ですので原作どおりだと、今期のアニメ内で解けない謎もあると思いますが・・・オリジナル・エンディングでもあるのでしょうか?
rulili |  2009年09月01日(火) 11:16 | URL 【コメント編集】

★詳細解説ありがとうございました

きなこさん、はじめまして。
コメントありがとうございました。
ナリスとリギアの生い立ちの、詳しい解説をしてくださり、
大変感謝しています。

ナリスは王位継承争いに破れた家系に生まれ、
幼い頃から命のやりとりをする危険な目に遭っていたという事ですね。
なるほど、その頃の体験が、現在のナリスの人格形成に、
大きな影響を及ぼしているわけですか。

王党派という事は、リンダとレムスの家系ですよね。
ただリギアはリンダに対しても、
ある種の畏怖を抱いているように見受けられます。
また、ナリスの妻はリンダしかいないとも…。
本来なら憎んでいてもおかしくない(家の)娘に対し、
そんな風に思えてしまうのは、やはり"血筋"を守る事が
何より大事とされているからでしょうか。
(リンダ個人の人間性、資質もあるかも知れませんが。)

また、才覚によるマルガからの脱出というのも興味深いですね。
普通、こういった場合、謀反の嫌疑から逃れる為には、
無能を装って難(=粛正・暗殺)を避けるものですが、
反対に優秀なところを見せつけて脱出したという事ですか。
その辺りのいきさつも、
いつかアニメで語られる時が来るのでしょうか。
待ち遠しいですね。

今回は本当にありがとうございました。
また何かございましたら、よろしくお願い致します。
みくぽっぷ |  2009年09月01日(火) 20:49 | URL 【コメント編集】

★Re: たびたびお邪魔します。

ruliliさん、たびたびコメントありがとうございます。(*^^*)

なるほど、後付け疑惑ですか(笑)。
長いシリーズをやっていると、何かしらは出てくるものですよねw
ただ、それでも一定の解決ははかられているみたいなので、
いつか明かされる日を待ちたいと思います。

アニメ今期の終わりには、
それなりのエンディングが用意されていると思いますが、
オリジナルというよりは原作準拠じゃないでしょうか。
原作ファンが大勢いらっしゃる作品なので、
下手なオリジナルエンディングにはしないと思いますよ。
(たぶん。)
オリジナル要素はあるでしょうけどね。

完全なオリジナルエンディングになる場合というのは、
現在刊行されている最終巻分までを放送した後か、
番組が途中打ち切りになった時だけでしょう。(^^;)
自分としては、
栗本先生からアニメスタッフに物語ラストの構想が語られていて、
それにそった形のエンディングを迎える…、
というのが一番嬉しいのですけど。

あ、そうそう、
引用していただいて、はじめて誤字に気がつきました。
「進行」ではなく「進攻」か「侵攻」ですよね。
後で直しておきます(苦笑)。

今回も本当にありがとうございました。
いつも本当に感謝しています。
みくぽっぷ |  2009年09月01日(火) 21:12 | URL 【コメント編集】

こんばんは。
レスありがとうございます。

補足いたしますね(うまくマトメるのが下手なので長くなるかもですが)

一応、2人の王子の争いは、表面上は和解の形で終わってるんです。
というのも、ナリス父の後ろ盾であった実母イビゲネイア王妃と大貴族カラヴィア公が相次いで急死したので、ナリス父の味方はルナン公だけになったんです。
一方、レムス父の味方はリヤ大臣(レムス父の学友)とアキレス、ルーイン、ユリアス、ボーハムら聖騎士の計5人でしたから、ナリス父に勝ち目は無くなっていたんです。
それで、ナリス父が折れて隠遁するんですが、そのときにレムス父は「男子が生まれなかったら兄上の子を王太子にする」と約束します。

その後、王家の慣例で結婚したナリス父と母は嫡子が生まれると、父母ともにナリスは放って、母はクルスタルの宮廷で遊び暮らし、ナリス父のほうは愛人と一緒に暮らします。
生まれたのがアル・ディーン(マリウス)です。

ナリスはクリスタル公に就任するまでは、大人しく病弱で「武」よりも「文」のほうが得意な人物と思われてました。
でも実は、目立って抹殺されぬよう、こっそりと「武」を磨き、そして機会を待っていました。

成人(18歳)を迎えたナリスをどうするか、ということになったとき、処遇として2通りあったんですが、1つは大司祭にすること、もう一つはクリスタル公でした。
大司祭にすれば、王に対抗する別の力を与えてしまう、クリスタル公は文武両道が慣わし。
クリスタル公にナリスは無理だと思われてましたが、王の命により主任。
(原作では、レムス父が、武に不向きなナリスをつかせ、ナリスが自主的に辞任という方向に持っていきたかったのか、同じく武に不向きなレムスのカモフラージュをしたかったのか、というような推測しか書かれてないので、真相はわかりませんが)
臣下の中には、あからさまに不満を言う者もいましたが、ナリスは隠していた「武」の才能を発揮し、腕自慢の聖騎士とベック公を倒します。
いちやくレイピア(細剣)の名手として、名をはせ、また美貌と華やかな社交性、才知など次々と披露し、パロ中の人気を集め、不動の地位を築きます。


リンダは伝説の巫女姫リンダの再来と言われていて、パロ王家でも稀に見る力をもった予知者です。
そのリンダを妻に迎えて、ナリスが第一王位継承者になるのは、ルナンとリギアの悲願なんです。
もちろん、パロ宮廷の華やかな存在であるリンダ個人の人柄もあります。

・・・やはり長くなりました(かなり端折ったんですがm(_~_;)m)

アニメでやるとしたら2期があれば、ちらっと回想シーンとかで使うとかぐらいでしょうね。
きなこ |  2009年09月02日(水) 02:20 | URL 【コメント編集】

すみません、書き忘れてました。

マリウス母宅で暮らしてたナリス父は落馬がもとで亡くなってます(ナリス10歳のとき)

そういうのもあって、ルナン、リギアは後ろ盾の無いナリスを何とか自分達が支えようという意識が強いようです。
きなこ |  2009年09月02日(水) 03:18 | URL 【コメント編集】

★先代からの相関関係

きなこさん、コメントありがとうございました。
おかげで、ルナンとリギアの思いも、何となくわかってきました。
複雑なパワーバランスの上に、歴史が構築されているのですねぇ。

ナリスのクリスタル公就任は、
王党派からすれば、政治的に失脚させたつもりが、
気がつけば龍を解き放っていた、という事でしょうか。

それと、リンダはやはり特別な存在なのですね。
伝説の巫女姫の再来ですか…。ふむふむ。
このあたりの事も、いつかアニメ化して欲しいですね。
外伝のような形でもいいですから。

それでは、前回今回と詳しい解説をありがとうございました。
感謝しています。(d^-'y)

※内部エラーに悩まされて、コメントが遅れてしまいました。
申し訳ありません。
自分で自分のブログにコメントするのに、
禁止ワードに引っかかって投稿できないなんて、
はじめて経験しました(苦笑)。
みくぽっぷ |  2009年09月02日(水) 21:27 | URL 【コメント編集】

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