
2009.07.03 (Fri)
ドラマ『ふたつのスピカ』第3回「地球は青かった」感想 |

また、人が宇宙に行く意味とは何かが問われた回でした。
憧れの人・桐生から急に冷たくされ、
その原因が獅子号事故に起因するものだと知って悩むアスミ。
アスミを見守るふっちーと同期の仲間たちという構図。

展開と結論が強引過ぎて、あまりいい印象を持っていません。
(役者の演技ではなく、脚本の問題として…。)
そもそも、桐生の言う
「ロボットならもしもの事があっても誰も悲しまない」的な発想と、
「あの事故で何人死んだか知ってる?」という言葉は一致しません。
獅子号事故の犠牲者の大半は地上の市民なのですから、
ロボットであろうが、人間であろうが、
ロケットを飛ばすという時点で、危険に変わりはないのです。
それに、宇宙開発の現場において、
どちらか一方しか選べないというわけではありません。

どちらも説得力に欠けていたように思えます。
もっとも、アスミ側の立場に立てば「小さい頃からの夢だから
どうしても行きたいんです!」という感情論で十分なのですが…。

仮にも宇宙飛行士コースのトップ3人が、
暗闇に放り出されただけで、あんな取り乱し方はしないでしょう。
行動のひとつひとつが軽率過ぎますし、論理的ではありません。
少なくとも秋や万里香が持つイメージとはかけ離れています。
管制官としてのふっちーが一番優秀に見えましたね。

「実際に宇宙で通信が途絶えた時は自分で考えなければならない」
たしかにそれはその通りです。
しかし、それは冷静な判断力と緻密な計算ができて、
初めて成り立つ言葉です。
「ロボットが壊れたら桐生さんが悲しむと思った」だとか、
「自分は死にませんし…」などという
根拠のない楽観的な精神論は通用しません。
また、サポートスタッフの存在を無視して、
管制室から管制官が"二人"とも席を外し、
アスミを助けに駆け出すなど論外です。
それに、あの後で桐生とアスミが、
まるで"何事もなかったかのように和解"するのは、
少々強引過ぎるような気がします。

サーモスキャンの意味くらい知らないわけがないでしょう。


ほのぼのしていて良かったと思います。
「笑顔」になる事で宇宙に一歩近付くなんて、
とても夢があり、きれいなストーリーです。
また、原作ファン的な視点でいうと、、
秋にポンカンジュースという組み合わせにハッと致しました。

彼女の内なるアツさが感じられて、好感を抱きました。

(http://www.nhk.or.jp)

(http://www.nhk.or.jp/drama8/spica/)
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